今回は何から始めたらいいかわからない「Webマーケティング初心者」のあなたへ、
・具体的な仕事内容や働き方
・どんな人が向いているのか
・どうやって勉強したらいいのか
を解説します。
最後まで読み進めることで、自分の働いた時をイメージできるようになります!
ぜひ参考にしてください。
Webマーケティングとは
WebマーケティングとはWebサイトなどを使い、商品が売れる仕組み(集客・販売・アフターフォローまで一連の流れ)を作るお仕事です。
テレビCMや電車広告のような不特定多数のお客様に見てもらい「認知拡大」をするのとは違い、Webマーケティングでは「買ってくれそうなお客様」に絞ってアプローチできることがメリットになります。
Web上では個人の年齢・性別・普段よく見ているサイトをGoogleなどがデータ集積しているので、それを使って属性別に費用を抑えた施作を行えます。
今の時代、年齢問わずネット上で商品・サービスを購入することが当たり前になり、Webマーケティングができる人材が急速に求められるようになりました。
働き方2種類
働き方1:自社の商品を扱う
この場合は今勤めている会社のマーケティング部署への移動や転職をし、自社商品の担当をする働き方です。
業界未経験の方は、先輩に仕事を教えてもらえるメリットが大きいです。しかし、就業時間の拘束や会社へ定期的に通う必要があるため、育児しながら動くことは少し難しい状況があるかもしれません。
そういった方へも手厚くサポートしてくれる会社もたくさんあるので、ぜひ求人をチェックしましょう。
働き方2:他社の商品をサポートする
マーケティング支援(代理店など)をする会社への転職を選択することで、他社商品・サービスの販売サポートを行う働き方です。
個人でフリーランスや起業したい場合は、業務委託形式での働き方もあります。初心者がいきなりマーケティング支援することは難しいため、すでに知見がある人のもとでアシスタントから入るのことも検討しましょう。
Webマーケターの年収
マーケティング職の平均年収は461万円です。(2024年6月時点)
日本の平均年収が311.8万円に対して、マーケティングのお仕事は高給傾向にあります。
出典:求人ボックスhttps://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E6%99%82%E7%B5%A6
出典:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/01.pdf
(↓沖縄県での一例です)
キャリアチェンジ、キャリアアップを検討している方にとって、マーケティング職は無くならない仕事でもあるためおすすめです。
Webマーケティングの仕事内容3つ
マーケティングを行う上で理解しておきたい、3つのレイヤー別の働き方もご紹介します。
上記のように、最初から決裁レイヤーでのお仕事は難易度が高いことがわかります。
なので「作業者レイヤー」からスタートするのが一般的です。
各レイヤーでどういった仕事をしているか具体的に以下で解説します。
1、決裁レイヤーの仕事
市場調査
その商品・サービスがどのくらいの層に求められるのか調査をします。
この中には
・業界平均の商品価格
・売上規模
・利用人数の増減
・競合調査
などがあります。
ターゲット選定
商品・サービスを必要としている人に届けるために、ターゲット(ペルソナ)をしっかり分析・選定します。
・年齢
・性別
・職業
・生活習慣
・趣味
など、1日の時間の使い方まで落とし込むくらい深く理解します。
ターゲット(ペルソナ)の人物像への理解が浅いと、価値の高い商品でも売れないためとても重要なお仕事です。
下記の動画がとてもわかりやすいので、ぜひ見てみてください。
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参加者6名がターゲット(ペルソナ)に向けてどういった事業を作れるのかプレゼンをしています。為国さんのターゲット(ペルソナ)への理解が深くとても参考になります。
目標設定(KPI・KGI)
商品・サービスの目標売上などの対して、中間目標(KPI)と最終目標(KGI)の設定を行います。
商品力の強化
すでにある商品の場合、さらにターゲットに使ってもらえるように商品自体も強化していきます。
・本当に今の商品でターゲットの悩みを解決してあげられているのか?
・競合他社と比較して、何か足りない部分はないか?
など、できることを最大限に投下して商品を作っています。
委託でWebマーケティングをサポートする場合は、ここまで介入できる場面は少ないため自社商品で動く会社員の方がこの仕事ができます。
2、管理運用レイヤーの仕事
決裁者レイヤー監修の元、各種での施作立案、作業者レイヤーへの業務分担・管理を行なっていきます。
SEO対策
商品を販売する際に、会社のWEBサイト(ホームページ)やサービスページを作ります。
検索した時に、上位表示をさせるための対策がSEO対策です。
・検索されるキーワードの選定
・アクセス解析(よくみられている部分やどんな人が見にきているかなど数値で分解します)
・内部対策(記事の内容のわかりやすさを突き詰める)
・外部対策(いかに見てもらえるか、拡散・引用しやすいように工夫する)
などを主に行なっています。
MEO対策
Googleマップ上でお店を探す際の情報を豊富にする対策です。
・WEBサイトを設置する
・口コミ評価を集める
・写真を上げてもらう施作を打つ
・メニューや店舗場所を正確に設定する
などを行なっています。
Web広告
Googleなどの検索上位にするように広告をかけたり、SNS媒体別にターゲット(ペルソナ)の商品への理解度に合わせた配信をする施作です。
・リスティング広告(検索上位になるようにする広告です)
・SNS広告(YouTubeやTikTok、インスタなど) など
広告代理店で働く場合、このお仕事がメインになります。
SNS運用
YouTubeやTikTok、インスタなどの運用をして商品を知ってもらう施作です。
セミナー開催
オフラインセミナーを行うことで、ターゲットとの距離を縮める施作です。
直接質問ができたり、商品の良さを熱量も含めて伝えられることでファン化に繋げられるメリットがあるのもこの施作です。
LINE運用
WEBサイトや広告からLINEに誘導したのち、そこで定期的に優良な情報をお届けしたり、お問い合わせしやすい動線を作る施作です。
↑oisixさんや、スタバさんの事例です
メルマガ配信
WEBサイトや広告からメールアドレス登録してくれたお客様に向けて、お得情報や最新情報を配信する施作です。
3、作業レイヤーの仕事
Webマーケティングに携わるときは、作業レイヤーから入ることが一般的です。
どういう作業者が求められるのか理解することで、効率的に学習を進められます。
コピーライティング
商品の魅力が最大限伝わるようなライティングを行います。
ブログなどで知識を集約したものから、広告用のセールスに特化したコピーライティングまで各媒体に合わせたスキルが求められます。
広告出稿
広告出稿作業にはリスティング広告やYouTube広告、SNS広告など様々あります。
出稿作業自体はAI化が進み簡易的になっていますが、どういうニーズが求められているかどの広告が当たるのかたくさんテストを行い、日々改善をしていくスキルが求められます。
動画編集
YouTube動画やTikTok動画、インスタグラムのリール動画までの編集を行います。
ショート動画編集ではどうやったらバズらせることができるのか、長編動画の場合は、最後まで飽きない編集スキルが求められます。
Webデザイン
Webサイト(ホームページ)や広告のためのLP(ランディングページ)、動画のサムネイルやバナー制作を行います。
商品・サービスの世界観を落とし込みつつ、興味を引き出すデザイン力が求められます。
Webマーケティングに向いてる人の特徴3つ
1、調べることが好き
Webマーケティングでは流行りの動向や、ターゲットのニーズを調べる力が求められます。
時には街中でアンケートを取ったり、Web上での調査・研究することが好きな人がWebマーケティング職に向いています。
2、ロジカルに考えられる
集めたデータに対して、客観的に見極めてロジカルに考えられる力が必要です。
自分の直感や感覚に頼らず、データを元に筋道を立てて仮説を導きます。その論理に矛盾や欠落がないかを客観的に考えられる人が向いています。
3、問題解決思考がある
「現状」と「あるべき姿」に常に着目している人は自然と問題点に気付けます。
目標に対して足りない部分の課題設定・解決するために何ができるのか考えられる人はWebマーケティング職に向いています。
向いてない人の特徴3つ
①ルーティーンで動くことが好き
②地道に取り組むことが苦手
③流行りに興味がない
【今から始める】Webマーケテイングの学習方法3選
上記で、Webマーケティングではどんな仕事内容があるか把握できたかと思います。
作業者レイヤーからスタートする際、おすすめの学習方法を3つお伝えします。
1、書籍で学ぶ
Webマーケティングを学べる書籍がたくさんありますが、ここでは作業者レイヤー別におすすめの書籍を紹介します。
コピーライティングから始めたい方向け
Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ
Webライターの講師もしている沖さんの著書です。
月5万円を稼ぐまでのロードマップから、月100万円稼ぐために必要なスキルまでを丁寧に解説されています。
kindleunlimited会員の方は無料で読めます。
動画編集・SNS運用から始めたい方向け
美しくバズる
SNSで何度もバズを起こしている裏方の青木さん著者です。
バズを起こすための考え方や、SNS(YouTube・TikTok・インスタなど)どれから始めるべきか、Webマーケティング全体の解説まであり、これ1冊で全貌を理解することができます。
WEBデザインから始めたい方向け
センスは知識からはじまる
くまモンの生みの親である水野さん著者です。
デザインはセンスが必要とよく言われますが、実際の現場では「ゴリゴリなロジック(感覚ではなく、知識をどれだけ持っているか重要)」で組み立てられています。その組み立て方のや考え方のヒントが集約されている本です。
2、スクールへ通う
オンラインや職業訓練講座で学ぶことができます。
安いところで5万円〜高いもので100万円を超えるものもあるため、しっかり吟味して選ぶ必要があります。
職業訓練の講座で学ぶ場合は、原則無料でその後のキャリア相談も可能です。条件がありますので、各都道府県のハローワークで情報取集しましょう。
3、実践で学ぶ
1番身につく学び方は、実践経験を積むことです。
転職やマーケティング部署へ移動できるのであれば、ぜひ検討してみてください。
X(旧Twitter)でアシスタントを募集している人もいるので、随時情報収集することもおすすめです。
以上、Webマーケティング職について解説しました。
初心者が何から始めていいか迷いますが、まずは全体像を把握して何からできるか検討しましょう。